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【カナダ】風邪を引いたらどうするの?病院制度と受診方法

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風邪を引いちゃったから薬をもらいに行きたい

トロントで怪我をしたらどこへ行ったらいいの?

慣れない場所での病気や怪我はなるべく避けたいですよね。

ただ、万が一の時に備えてカナダの医療サービスについて知っていて損はありません。

今回は、トロントのあるオンタリオ州の医療サービスについてまとめました。

この記事でわかること

  • トロントの医療制度
  • トロントで病気になった時の受診方法
  • 受診の時の注意点

カナダの医療制度

日本では、目が痛くなったら眼科、皮膚に問題があったら皮膚科、など目的に合わせてすぐに専門医に診てもらえますが、カナダではまずファミリードクターまたはウォークインクリニックへ行きます。

専門医にかかるためには、クリニックで紹介状を書いてもらう必要があります。

また、カナダでは医療費は基本的に無料で、妊娠・出産に関する費用も補償されています。

日本とカナダの医療費の違い

  • 日本:健康保険で3割自己負担
  • トロント:オンタリオ州の保険(OHIP)で医療費は無料

Family Doctor (ファミリードクター)

ファミリードクター=かかりつけ医のこと。

カナダでは、かかりつけ医(ファミリードクター)をもつことが一般的です。

基本的に、予約が必要で診察するのは受け持っている患者のみとなります。

Walk-In Clinic (ウォークインクリニック)

かかりつけ医がない場合は、ウォークインクリニックへ行きます。

モールの中など、町中にあり予約不要で受診可能です。

歯の治療以外のさまざまな症状を見てもらえます。

待ち時間がとにかく長いので、朝早く行くことをおすすめします。

総合病院の緊急外来

高熱や捻挫、骨折などの命にかかわらない病気や怪我の場合は緊急外来へ行きます。

緊急外来ですが、来た人から順に見てもらえるわけではなく、症状の程度によって優先順位が決められるため、場合によっては長時間待つことになります。

私の知人は、40度近くの高熱が出ていても4〜5時間待たされたと言っていました。。

命に関わる緊急時には、911に電話をして救急車を呼んでください。

カナダの健康保険

カナダでは健康保険が連邦政府や各州の税金によってまかなわれています。

今回は、トロントのあるオンタリオ州の健康保険制度「OHIP(オーヒップ)」についてご紹介します。

OHIPでは、歯科、メガネやコンタクトレンズ、レーザー視力矯正手術などを除くすべての医療費がカバーされていて、医療費はすべて無料になります。

日本では保険適用外の妊娠・出産に関わる費用もすべて保険でまかなわれるので嬉しいですよね。

OHIPが適用されるもの(一例)

  • 予防接種
  • 妊娠・出産費用
  • 医師による診察
  • 治療に必要な検査

加入条件は以下の通りです。

▼OHIP対象者の条件

  • オンタリオ州の居住者であること。
  • 1年の153日以上オンタリオ州に居住していること。
  • 下記の一つの条件があること
    ・カナダの国籍、永住権がある、または難民であること
    ・移民権申請書を提出後、健康診断を受け、移民局の医療条件を満たしていること

留学生や、6ヶ月以内の短期滞在の方は加入できないので注意してください。

ウォークインクリニックの受診の流れ

ウォークインクリニックの受付へ

まずは、受付で手続きをします。

  • 保険証の提示
  • 症状の説明
  • 問診票の記入

総合クリニックのため、どんな症状で来たのか、今まで他の診察を受けたことがあるかなどを聞かれます。

診察

症状によっては、COVID-19の検査などを行います。

ここでは、できるだけ症状の詳細を伝えるようにしてください。

英語に自信がない場合は、Google翻訳を使ってもOKです。

  • いつ頃からどんな症状なのか
  • 熱はあるのか

ここで症状に合わせて処方箋を書いてもらったり、紹介状を書いてもらったりします。

薬の処方

薬は、隣接されている薬局か薬剤師さんがいるドラッグストアでも購入することができます。

混雑していなければ、10〜15分で受け取れます。

必ず処方箋とOHIPのカードを持参しましょう。

お支払い

OHIPによってキャッシュレス提携している病院ではお支払いは不要になります。

キャッシュレス提携していない病院の場合は、まず全額自分で支払いをしたのちに、保険会社へ請求します。

診察代、薬代、病院までの交通費など、すべてカバーされることもあるので必ずすべての領収書を残しておいてください。

体験談

カナダに来てから、幸いにも風邪を引くことなく過ごしてきましたが、ついに水も飲めないほどの喉の痛みに襲われました。

初めてのクリニック訪問となったので、その時の体験をご紹介します。

まず、クリニックに到着し、受付で番号札を取り、身分証明証を提示しました。

待合室では症状を軽く伝え、約1時間ほどで診察室に案内されましたが、そこからが長かったです。。。

なんと3時間も待たされ、やっとドクターが現れました。(遅すぎる!!!)

コロナの検査を受け、結果は陰性。ドクターは喉を軽く触って、「ただの風邪だね。うがい薬を出しとくね」と言い、たったの30秒ほどで診察は終了しました。処方箋を手渡され、キャッシュレス対応の病院だったため診察代の支払いは不要でした。

処方されたうがい薬は、併設の薬局で購入しました。通常$40の費用がかかりますが、保険適用で$2になりました。

4時間もの待ち時間と、空気の悪い待合室での体験は、正直しんどかったです。健康第一とはいえ、もうクリニックに行きたくないと感じました。。。

カナダの医療制度は無料であり、その点はありがたいですが、待ち時間や診察のスピードには改善の余地があると感じました。

まとめ

慣れない場所では、体調を崩しがちなのであらかじめ医療制度について確認しておくと安心です。

  • 歯科以外はまずファミリードクターかウォークインクリニックへ
  • 命に関わる緊急時には911で救急車を呼ぶ
  • とにかく待ち時間が長いので覚悟して行く

日本とはシステムがかなり違うので、戸惑うかもしれません。

わからないことがあれば、お近くのクリニックに確認してみてくださいね。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

  • この記事を書いた人

shio

20代後半|SHIO BLOG運営|夫の海外赴任のためカナダで駐妻生活中|転職・結婚・海外移住など人生の転機のたびにたくさん悩んだ経験をシェアしようと思いブログを立ち上げました。少しでもみなさんのお役に立てれば嬉しです。

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