海外赴任の引っ越しって何から手をつければいいの?
海外への引越しは、国内の引越しとは違うことがたくさんあって、何から手をつけていいか迷ってしまいますよね。
この記事では、海外引越しの準備の1番最初にやるべきことから、注意点まで実体験をもとにまとめています。
海外赴任が決まったばかりの方、引っ越し準備中の方の参考になれば嬉しいです!
海外引越しが決まったらまずやること
家全体の荷物を把握する
さ〜引越し準備だ!といきなり家中の荷物を出すのはNGです。
まず初めは、家全体の荷物を把握することから始めましょう。
クローゼットの奥にこんなものが眠っていた、実は処分してもいいものがたくさんあったなど、次にやるべきことが見えてきます。
断捨離をする
断捨離はとっても重要です。
国内の引越しなら、とりあえず段ボールに詰め込んで全部持っていけばいいやで済んでいましたよね。
海外への引越しになると家にある全ての荷物の行き先を決めていかなければなりません。
コップ1つ、お皿1枚、すべての仕分けをしていくので物が多すぎると後の作業が本当に大変になります。
断捨離する時のコツは、「海外に持っていくほどか?」を判断基準にすること。
「そんなに必要ないけどなんとなく捨てずに持っていたもの」や、「可愛いから取っておいた紙袋」など、私は捨てられずに貯めておくタイプだったので、今回の引越しを機に思い切って処分しました!
海外引越しの場合、持って行ける荷物に制限があることがほとんどなので、「海外へ持っていくほどか?」を基準に考えて思い切って処分してしまいましょう。
本当に大切なものや思い出の品など持っていって壊れるのが心配。という物は実家に預けるのもひとつの手です。
日用品・食品を購入する
引越し先でも使いたい日用品・食品は、計画的に購入しておきましょう。
賞味期限はなるべく長い方がいいし、引越し業者がくる直前じゃダメなの?
日用品や食品をあらかじめ購入しておきべき理由は、引越しの見積もりをする際に荷物の総量を把握する必要があるからです。
また、見積もりをする頃には、引越しのための手続きや準備で慌ただしくなり、買い物に行く時間が取れなくなる可能性があります。
普段の生活の中で、海外に行ってからも使いたいなと思うものをリストアップしておきましょう。
事前に購入したもの(例)
- サランラップ
- フライパン用ホイル
- 菜箸
- 歯ブラシ
- 生理用品
- 乾燥わかめ
- 鰹節
- わさび
- 顆粒タイプのダシ
ここに挙げているものは、必須ではありませんが日本製の方が質が良かったり、海外で買うと値段が倍以上になるものがほとんどなので日本にいる間に買っておくと◎
事前に買い始めることで、書い忘れ防止にもつながります!
引越し荷物の仕分けポイント
海外引越しでは、荷物の仕分けが非常に重要です。
引越し先での生活をスムーズに始めるためにも、しっかり仕分けしていきましょう!
具体的には以下の7つに仕分けしていきます
- 航空便
- 船便
- 実家
- 倉庫
- 誰かに譲る
- 処分
- 渡航するときに持っていくスーツケース(または手荷物)
7つに仕分けるって多すぎ、、
安心してください。航空便と船便のポイントさえ押さえれば、簡単に仕分けていくことができますよ。
航空便と船便
国内の引越しとの1番の違いは、航空便と船便を使うこと。
それぞれ、メリットとデメリットがあります。
航空便 | 船便 | |
---|---|---|
配送日数 | 早い | 遅い |
輸送費 | 高い | 安い |
運賃の決め方 | 容積ベース | 重量ベース |
2023年の冬ごろ予定到着時期は、航空便が2週間・船便が4か月でした。
航空便は、発送から到着までの日数が短く、船便の場合は、発送から到着までに数ヶ月かかります。
そのことを踏まえて、仕分ける際のポイントは主にふたつです。
仕分けのポイント
- 航空便=すぐ使う日用品や衣類
- 船便=季節じゃない服・日用品のストック・重量がある本や家具など
私の場合は、夫の会社指定の引越業者で費用も会社負担だったのであらかじめ持って行ける荷物の量が決まっていました。
そのため、本当は航空便で持っていきたかったのに、重量オーバーで持っていけず、泣く泣く船便に変更したものもかなりありました。
現地での生活を想像して、絶対必要!というものからリストアップしていきましょう。
万が一引越し作業中に重量オーバーで航空便に入らなくなった時はリストの下の方から船便に変更していくとスムーズです!
実家・倉庫・誰かに譲る
実家・倉庫・誰かに譲るの3つに仕分けるときの注意点は、基本的に倉庫に預けた荷物は帰国するまで開封できないということ。
一時帰国で必要になりそうなものや、他の家族が使うかもしれないものは 実家で預かってもらうようにしましょう。
また、誰かへ譲る際はスケジュールをあらかじめ確認して計画的に進めるのが大切です。
引越しの手続きで忙しくなったり、直前に相手との都合が取れなかったりと慌ただしくなってしまうから。
「海外にいる間に使わないのはもったいない」という気持ちもわかりますが、引越し作業を楽に終わらせたいという場合は倉庫に入れてしまうのがいいかもしれません!
仕分けのポイント
- 倉庫は帰国するまで開けられない
- 一時帰国で必要になりそうなものは実家へ送る
- 誰かへ譲る際は計画的に!
処分
処分するものは、捨てるだけなので簡単ですが、忘れてはいけないのが「粗大ゴミ」です。
お住まいの地域によって手続きに差はあると思いますが、1〜2週間前までに近くの粗大ごみ受付センターへ連絡をして手数料を支払う必要があります。
受付が終了してしまうと、次の回収日まで捨てられない恐れがあるので粗大ゴミがある場合は要注意です!
不用品が多い場合は、不用品回収業者を探してまとめて回収してもらうのもアリですよ!
仕分けのポイント
- 回収の日程に注意
- 手続きの締切日を確認
渡航するときに持っていくスーツケース(または手荷物)
スーツケースには、引越し先で航空便が届くよりも前に必要なものと日本で出発の直前まで使うものを入れましょう。
私の場合、住む家をカナダについてから自分たちで探す必要があったため、家が決まるまではホテルステイでした。
タオルやシャンプー・コンディショナーなどのアメニティは揃っていましたがその他に生活に必要なものはなかったため、90Lのスーツケース4つ(夫の分が2つ)にパッキングしていきました。
スーツケースに入れるもの(例)
- 服・下着(着まわせる分)
- 化粧品
- 歯ブラシ
- メガネ・コンタクト用品
- Fire TV Stick(ホテルのTVに繋いで使える)
- インスタント食品や輪ゴム、割り箸、サランラップがあると便利
- 本やゲームなど時間を潰せるもの
- ヘアアイロン、髭剃り
手荷物のリュックには、必要な書類や長時間フライトを快適に過ごすためのグッズ(ホットアイマスク、ネックピロー、おやつなど)を入れました!
パスポート、ビザ、契約書、銀行書類などの重要な書類は、取り扱いに注意が必要です。
これらの書類は手荷物として持ち歩くか、安全な場所に保管しておくことをおすすめします。
荷物の仕分けリストを大公開
私は、スマホのメモアプリで仕分けのリストを作っていたので引越し作業がスムーズにできました!
以下のリストを参考にしつつ、ご自身の渡航先での生活を想像しながら仕分けしてくださいね。
航空便(AIR)
- 台所・掃除・衛生用品、コンタクト用品
- 日用品ストック(ポケットティッシュ・ウェットティッシュ・歯ブラシ・化粧品など)
- 食器類
- 食品(調味料など)
- 衣類、靴(冬物)
- 羽毛布団
- タオル類
- スチールラック、つっぱり棚
- 珪藻土マット
- 洋服ハンガー
- 本・文具・PC周辺用品
- 炊飯器
合計:段ボール8箱
船便(SEA)
- 台所・掃除・衛生用品、コンタクト用品
- 日用品ストック(ポケットティッシュ・ウェットティッシュ・歯ブラシ・化粧品など)
- 食器類
- 衣類、靴(夏物)
- 毛布
- 衣装ケース
- ベッドフレーム
- 傘
- ギター
- インテリア
- 扇風機、掃除機、体重計、アイロン、フェイススチーマー
- 健康器具(ヨガマット、ストレッチポールなど)
- ダイニングテーブル・チェア
- ゴルフバック
- キャンプ用品
- 本・文具
合計:段ボール40箱
倉庫へ入れたもの
- 洗濯機
- 冷蔵庫
- キッチン用棚
- 電子レンジ
- インテリア
- 本
- ゴミ箱
実家へ送ったもの
- マットレス
- ビーズクッション
- 食料品
- トースター
- 空気清浄機
日用品や食器などは航空便だけでは送りきれなかったため、船便と2回に分けて持ってきてもらいました!
【アドバイス】
国内の引っ越しと同じように、海外への引っ越しにも下見があります。
見積もりの際には、「衣装ケースは倉庫」「ダイニングテーブルは船便」「食器は航空便」のように、家にある全ての物の行き先を決める必要があります。
下見の時と引越し作業当日の荷物の量が大幅に変更になると、自己負担が発生してしまったり最悪の場合荷物を送れなくなったりしてしまいます。
「これは処分、これは船便」と明確に伝えられるように下見までに準備しておきましょう!
私は、事前にリスト化していたため、下見の日は実物のサイズ感を見ながら荷物の量を調整する程度で簡単に終わりました!
注意すること
国内の引越しとは違い海外への引越しの場合、海外へ持っていけない荷物・注意が必要なものがあるので事前に確認しておきましょう。
カナダに持ち込めないもの
カナダは自然が豊かで農業や酪農業も盛んなため、海外から入ってくる食物、種、動物などを厳しく取り締まっています。
カナダへの持ち込みが禁止または制限されている物の例
- 生または調理肉、果物類、野菜類、牛乳などの食品
- 植物、木から作られた加工品、木片、観葉植物、薪、種子などの植物類
- 土および泥だらけのシューズ
- ペットを含む生きた動物
特に気をつけたいのは、加工された肉・肉エキスが入っているものもNGということ。
インスタント食品に加工された肉・肉エキスが含まれているものも持ち込みができないのでパッケージの成分表示をしっかり確認してください!
また、処方薬や家庭用常備薬(頭痛薬や胃薬など)は引越し荷物としてはNGでスーツケースか手荷物に最大90日以下なら持ち込みできますと業者の方から言われました。
持病の薬や使い慣れた日本の薬を持ってい来たいという方は、業者の方に相談してみてください。
危険物に該当するもの
各国共通で、以下の危険物に該当するものは送ることができません。
また、ほとんどの方が該当しないと思いますが以下の物品についても各国共通で送ることができません。
- 麻薬・覚せい剤、吸煙具・器具、けし・大麻の実、CBD製品、毒物
- 刀剣、模造刀、拳銃、模造拳銃、モデルガン(エアソフトガン含む)、武器、弾薬
- 偽造・ポルノ製品(雑誌・ビデオテープ・写真など)
- 商標権・特許権・著作権等の権利侵害物品
- ワシントン条約該当物品(ハンドバッグ、ベルトなどの製品を含む)
- 植物(土のついたもの)・種
- 生鮮食品
- 金、パスポート、有価証券、切手、クレジットカード、信書、宝石、貴金属類
- 分光器、光源、ハイパースペクトルカメラ、マイクロスコープ、ジャイロスコープ、ドローン(部品を含む)、モデム、ルーター
- その他代替がきかないもの
- 税関が引越荷物として適当と認めないもの
(電動キックボード、電動スクーター、電動立ち乗り二輪車、船舶(ゴムボート、カヤック)など)
「これはどうなの?」と不安に思うものがある場合は、担当の引越し業者の方に確認してみてください!
私たちは、ギターは破損の危険性があり代替が効かないので送らない方がいいと言われましたが、どうしても持っていきたいと言ったところ、自己責任で運んでもらうことになりました。
まとめ
海外引越しの準備のポイントは大きく分けて3つです。
- 断捨離をしてものを減らす
- 家にある全てのものの行き先を決める
- 持ち込みが制限されているものに注意する
また、引越し業者や専門家のアドバイスを参考にすることも重要です。わからないことがある場合はすぐにプロに相談するようにしましょう。
引越し先についてから、スムーズな生活を送るためにしっかり準備してくださいね!
最後まで読んでくださりありがとうございました。