カナダの航空会社で遅延や欠航がある場合、どのように対応してもらえるのか、みなさんはご存知ですか?
私は今まで運が良かったのか、日本にいた時もほとんど飛行機が遅延したことがなかったので全く知りませんでした。
しかし、そんな私がカナダに来て、7時間の遅延に巻き込まれることに、、、
今回は、飛行機が遅延した時の体験談と遅延した時に受けられる補償についてお話ししたいと思います。
空港についてから7時間遅延した時のお話し
この日は、夫とフロリダのディズニーランドへ行くために朝3時に家を出発。
7時15分 ピアソン空港発の飛行機に搭乗する予定でした。
無事空港に等到着し、チェックインを済ませて保安検査場も通過し出発まで2時間ほど時間があったのでゲートの近くでNetflixを見ながら待っていました。
この時は、7時間も遅れることになるなんて知る由もなく、 初めてのフロリダ旅行への出発をワクワクしながら待っていました。。
しかし、出発の7時15分になっても搭乗のアナウンスがない。
遅延かな?と思い少し待っていると、30分遅れますとのアナウンスがありました。
30分なら全然問題ないね〜
と話しながら、次のアナウンスを待っていたのですが、 どうも様子がおかしい。
周りもまだなの?とザワザワし始めました。
そして、30分遅れますとアナウンスされてから1時間後、、、
この便は、当初の予定より5時間遅延して13時45分発になります。
嘘でしょ、、、、5時間の遅延なんてあるの??
本来ならもうとっくにフロリダに着いてる時間なのにまだトロントにいるなんて、、、
さすがにそんなに待てないので、他の便はないかカウンターに行ってスタッフに確認することにしました。
他の便はないから、5時間待ってください。 それが嫌なら自分でフライトを探してください。
保安検査場も通過してしまっているので空港から出ることもできず、ランチができる場所を探して、そこで待つことになりました。
(飛行機が遅れてるのはカウンターのスタッフのせいではないし、接客に期待していたわけでもないのですが)
スマホをいじったり、同僚と楽しそうにおしゃべりをしていたり...
もっと早い便に変更したかったら自分で探してと言われたり...
スタッフの態度があまりよろしくなかったので、他の乗客もちょっと呆れている感じでした。
また、この時はミールクーポンや航空運賃の補償についてのアナウンスは特になかったので、そもそも補償があることすら知りませんでした。
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13時になり、出発の時間が迫ってきたので再びゲートに戻ってきて電光掲示板を見ると、、
「当便の出発時刻は14時15分です。」
13時45分発の予定がさらに遅れていました。。
ここまでくると、本当に飛行機は飛ぶのか?と半信半疑に。
14時ごろになり、やっと搭乗開始のアナウンスが入ると乗客は拍手喝采!笑
ついにフロリダに行けるぞ! Yeah!! と大盛り上がりでした。
最終的に、7時間遅延して( 7:15 → 14:15) 出発になりました。
フロリダには、朝の10時に着いてディズニースプリングスでショッピングを楽しむ予定だったのに、結局着いたのは18時ごろ。 旅行初日の観光時間はほとんどなくなり、朝3時に家を出発した上に、7時間も待ちぼうけを食らったのですっかりヘトヘトになってしまいました、、、、
トロント・ピアソン国際空港は世界で最も遅延が多い?
フロリダ行きの7時間遅延の件ですっかりピアソン空港発着のフライトへの信頼がなくなったところに、
さらに3件すでに予約していたピアソン空港発着の飛行機の遅延とキャンセルの連絡が。
あまりにも遅延が多すぎないか?と思って『トロント 遅延 多すぎ』で調べてみました。
世界で最も遅延遅延が多い空港 トップ10(FlightAware)
※2022年5月26日〜7月19日の集計
※数字は全フライトにおける遅延の割合1. トロント・ピアソン国際空港(カナダ)52.5%
2. フランクフルト空港(ドイツ)45.4%
3. シャルル・ド・ゴール空港(フランス)43.2%
4. アムステルダム・スキポール空港(オランダ)41.5%
5. ロンドン・ガトウィック空港(イギリス)41.1%
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・FlightAwareによると、世界一遅延がひどい空港は、カナダ・トロントのピアソン国際空港だという。
https://www.timeout.com/news/revealed-the-airports-with-the-most-delays-and-cancellations-right-now-072522
調査対象期間中、全フライトの52.5%という、とんでもない割合で遅延が発生した。
まさかの、ほぼ半分の確率で遅延、、、!
さらに、同記事によると、世界で最もキャンセルが多い空港 トップ10でも4位にランクイン。
SNSで調べてみても、多くの方が遅延について発信していました💦
現在、トロントのピアソン空港は人手不足により、遅延、キャンセル、長蛇の列の嵐だそうです。
コロナ禍もあり、仕方のないことなのでしょうけど、、、、早く改善されることを祈るばかりです。
遅延時に受けられる補償について
飛行機が遅延してしまうと、その後の予定が台無しになったり、旅先の予約のキャンセルが発生したりしますよね。
場合によっては、直前のキャンセルは返金されないことも多くあります。
飛行機が遅れるのは仕方ないにしても、せめて何か補償はないの?
カナダでは、航空旅客の権利と保護を確保するために、航空旅客保護規則(APPR)が導入されています。
(Air Passenger Protection Regulations)
この規則(以降、APPR)は、運賃透明性やアクセシビリティなど様々な側面を網羅していますが、特に注目すべきポイントは遅延時の補償に関してです。
簡単に言えば、飛行機が遅延した時に運賃などを補償してくれる制度=APPRです!
遅延時の補償内容
残念ながら、すべてのフライトに対して補償があるわけではありません。
また、遅延の程度や原因によって補償内容も変わるので自分のフライトが補償の対象なのかどうか、確認する必要があります。
早速、補償内容を確認していきましょう!
不可抗力による遅延
対象
悪天候、自然災害、医療上の緊急事態、バードストライク、労働争議など
新しい到着時刻が予定されていた時刻から48時間以上ずれている場合、以下の選択をすることができます。
・変更後のフライトに乗る
・ペナルティーなしで予約をキャンセルし、払い戻しを受ける
コントロール可能だが安全のために必要な遅延
航空会社が乗客に対する予期せぬ安全上のリスクに対処するために法的に義務付けられている場合に発生します。
対象
パイロットによる安全上の判断や、航空会社の安全管理システムに基づいて判断
予期せぬ機械的な問題(定期整備や定期整備中に判明した機械的な問題ではなく)も含まれる。
出発予定時刻の12時間前以降に遅延の連絡があり、当初の出発予定時刻から2時間以上経過している場合、は食事券を提供してくれます。
夜間遅延の場合、ホテルまたは同様の宿泊施設と必要な交通手段を無料で提供されます。
コントロール可能な遅延
対象
オーバーブッキング、法的要件を遵守するための定期的な航空機のメンテナンス、定期的な航空機のメンテナンス中に確認された機械的な故障など
コントロール可能な遅延が発生した場合、返金を受けることができます。
補償額は、最初の航空券に記載された到着時刻に対して、目的地に到着した時刻に基づいて決定されます。
3~6時間の遅れ = $125
6~9時間の遅れ = $250
9時間以上の遅れ = $500
APPRの申請方法
APPRは、ご自身で各航空会社のHPから申請方法を確認する必要があります。
今回、私はLynx Airを利用したので以下のような画面から必要事項を入力申請しました。
申請から約2ヶ月で、6~9時間の遅れ = $250 を受け取ることができました!
▶︎Lynx Airの申請はこちらから
▶︎AirCanadaの申請方法の確認はこちらから
注意事項
- 補償の内容や条件は、遅延の原因や航空会社の方針によって異なります。
事前に航空会社の公式情報を確認してください。
- 補償を受けるためには、遅延が航空会社の責任に帰するものである必要があります。
悪天候や災害などの不可抗力による遅延の場合、すべての補償が適用されるわけではありません。
最新の情報や詳細については、カナダ政府の公式情報を参照することをおすすめします!
▶︎Air Passenger Protection Regulations
まとめ
トロント・ピアソン空港は、約半分の確率で遅延するのが現状です。
もし、ご自身のフライトが遅延してしまったら、まずは遅延の原因とどのくらい遅延するのかを確認し、補償が受かられるかどうか見てみてくださいね。
また、私は初めての遅延でいい旅行のスタートを切れなかったのでかなり落ち込んでしまいましたが、、、
「そんなこともあるよね」と寛大な心で待ちましょう。定刻で飛んだらラッキーくらいに思っておくといいかもしれません。笑
最後まで読んでくださりありがとうございました。